
"この機会を通して社会生活を経験でき、自分の性格を変えることが、ある部分では意外と考えていたよりも簡単だということも分かった。けど、いつの間にか自分が少し良くなっているように感じる。ただ上手くやろうと努力しながら自然体でいればいいのだと思う。" 世界を変える社会的企業派遣ギャップイヤー・プロジェクト キム・ヒョンビン ギャップイヤー族 ギャッパー(23歳、大学生) / 8週間のギャップイヤー * 本レビュー内写真は参加者が撮ったものではなく、理解を助けるための写真です |
# あのとき切実だと言っておいてよかったと思う。
「一生懸命やれってことじゃない。上手くやれってことだ」
初日に代表との面談を終え、『一生懸命やります』と答えたときに代表から聞いた言葉だ。正直最初に思ったのは『いや、最初から誰が上手くできるんだよ、とにかく一生懸命やるって言ってるんだけど』という感じだった。
自分がここに最初に来た理由を振り返ると、大したことはなかった。家族と少し離れていたかったし、人の中に少し混ざってみようかという程度だった…。まさにその程度から始めた。代表と話すときにも『必死です』と言ったけれど、実は言葉だけだった。働きたいという気持ちはあったが、不安で怖かった。
とにかく深く考えずに来たが、初日のコンサルティングを受けてみると、なぜかぜひやらなければという気持ちになった。初めの理由以外に、コンサルティングをする中で生まれたいくつかの追加の個人的な理由ができたからだ。今振り返ると、あのとき『切実だ』と言っておいてよかったと思う。
# 私が享受できていないものって何だろう?
「ノートパソコン持ってきた?」
「いいえ。何も持ってきていません。」
知らなかったんだ…。ただ来ただけで…。都市再生について勉強しろと言われたけど何もなくて、他のスタッフのノートパソコンを借りて勉強してみた。勉強して発表したが結果は大失敗。そのときこんなことを思った。『私、ちょっと深刻なレベルかもしれない』
大失敗の発表のあと、代表ともう少し話をした。ただしょげて聞いていたが
「敏感に構えず、警戒もしないで、ただ人が享受していることを君も享受してみて」
という言葉にぐっときた。
私が享受できていないものって何だろう?
なんだか悔しくて号泣した。
このときに気づいたようだ。目的もなく生きることも、自分以外の人をすべて警戒して嫌うことも、もう疲れてしんどいということに。
正直に言うと、私は人と一緒にワイワイ楽しく何かをしたことがない。学校でやらされるグループ活動や課題だけだ。それも揉めるとむしろ一人でやると言うほど、人と何かをするのが嫌いだった。でも重要なのは、私はそういう自分をよく知らずに生きていたということだ。
趣味も特技も一人でやるものだから、一人が一番楽でよかったけれど、なんとなくもう一人でいるのはつらいのではないかと思ってきた。そこそこキャンプに行ったりディベートの授業を受けてみるなどの努力もしたが、結局いつも『やっぱり一人が一番、息苦しくもない』という結論に達し、今回も同じだろうと思っていた。
それでも今回は少し違ったのは『他人に迷惑はかけないようにしよう』という考えで、もう少し誠意を込めて動いたことだ。そうしたら以前の経験とは違う感覚だった。少し良くなったと言うべきだろうか?
# だんだん面白くなってきた 一体なぜ?
そうして私は企画チームで資料調査を始めた。まず都市再生について勉強し、関連機関を探し、その後で自分の興味のある分野について考え、その中から私の指導者である企画チーム担当者が選んでくれたものの中でさらに機関を探した。
私が主にしたのは、あるテーマに関連する機関を調べることだった。最初は退屈で、一日中ノートパソコンばかり見ていると目も疲れるし……一言で言えば本当に面白くなかった。でも不思議なことにだんだん面白くなってきた。いったいなぜだろう?
まず、私が興味のあるテーマについて調べさせてくれたことが第一の理由だと思う。
育った環境の特性上、やや閉鎖的だったと言うべきか、外の世界との交流があまりなかった。(未開の地に住んでいたという意味ではなく、保護者が厳しすぎて怖かったという意味だ。住んでいた場所も少し辺鄙ではあったが)
ただ座ってインターネットであちこち見ていると、本当に自分がそこにいるかのように胸が高鳴る部分があった。
アメリカやフィリピンなど、私が馴染みのある国について調べるときも、なぜか帰ってきたような気持ちで胸が高鳴った。資料調査以外にも、旅行先の情報を探したり、キャンプや工芸学校などのいろいろなプログラムの口コミを調べてまとめるのも楽しかった。
間接的に旅行に出かけたように、少なくとも精神的には世界一周をしたような感じだ。こうして仕事をしていると、最初は長すぎると思っていた8週間が、実際にやってみるとそれほど多くのことをしたように思えないのに、あっという間に過ぎてしまった。
「私、何してたっけ?でも変わった気はする。」
# もどかしくも退屈でもなかった。
自分が変わったかどうかちゃんと把握できていないときに、ふとそんな考えが浮かんだ。
「あ、もう心の壁を張らなくなったんだな。」
「不満もない」
「不快でもない。」
「もう本当に何ともない。楽だ。」
「私は今この瞬間の関係が非常に重要だと思います。
この瞬間、会話をしている相手を愛しているということで、
これは『私は今あなたを愛している』という意味です」
あぁ…先輩、なんて優しい。最も心に残った言葉だ。わざわざ無理に馴れ合おうとしなくても、自然体でいればいいのだ。『星の王子さま』はキツネと友達になるために無理をしなかった。ただそばにいただけなのに。
認識が重要だった。誰も私を苦しめないだろうという認識。認識した瞬間に楽になったようだ。いつ認識したのかも分からないが、いつの間にか自然と自分の内面の姿を認識して受け入れるようになった。
私に何かを期待しないということは、私に価値がないという意味にも聞こえるかもしれないが、ある意味そのままでいてもいいということのようだ。無理をしなくても、今の私のままで十分だということだ。
# ただ、いつの間にか少し良くなった気がする。
このプロジェクトを始めたとき、休暇中にできるだけ家から出て他の活動をしたいと思い、この機会を通じて人を警戒する性格を少しなくしたいという気持ちで始めたが、今振り返るとこの二つとも成し遂げたようだ。
今回の機会を通じて社会生活を経験でき、自分の性格を変えることはある面では意外と想像よりも簡単だということも分かった。
時間があっという間に過ぎてしまって、ここで正確に私が何をしてどうなったのかはよく分からない。でも、いつの間にか自分が少し良くなった気がする。人それぞれだから、他人に『こうすれば良くなるよ』とは言えない。そんなに細かく説明できるほど、自分が正確にどうやって変わったのかも分からないし。
でも、ただうまくやろうと努力しながら自然体でいればいいのだと思う。
私のギャップイヤーは
経験★★★★★
やったことのないことを初めてやってみたから。
学び★★★★☆
実際は自然に進んで多くが変わったので、“何か一つを学んだ”とは定義できない。さまざまなことを複合的に学んだ。
環境 ★★★★☆
静かでお互いに干渉しないところがとても良かった。でもあまりに静かで干渉がなさすぎて、最初は戸惑った。
安全★★★★★
ほとんど屋内で過ごしたので危険なことはなかった。
余暇★★★★☆
ギャップイヤー自体のせいではないが、家から遠かったのであまり十分に眠れず、毎日疲れていた。それでも勤務時間中に誰もあまり干渉してこない点は良かった。