
"自分自身にもっと時間を使うようになりました。革のバッグを作る技術を学んだ以上に、ライフスタイルについてイタリアの人々から多くを学び、韓国に戻ってからも多くを取り入れようと努力しました。" 世界的な革工芸の街、フィレンツェでブランドバッグを作り、職業訓練まで! ソン・ミンギョン ギャップイヤー参加者(36歳、退職後のギャップイヤー)/12週間のギャップイヤー |
# 会社に10年勤めるとスランプが来たり、無気力になったり、虚しさを感じたりします。
私は今年36歳のソン・ミンギョンです。ギャップイヤーに参加する前は会社員でしたが、今は無職の状態です^^
大学を卒業して入社した会社に10年間勤めていました。会社員時代も学びたいことが多く、仕事後や週末に習いに行って、学ぶことでエネルギーを得るタイプです。
会社に10年勤めるうちにスランプや無気力、虚無感などネガティブな気持ちが増えてきて、いくつか新しいことを学んでそれらを乗り越えてきましたが、やがてその方法が通用しなくなる瞬間が来ました。
そこで新しい道を探そうと思い、調べていた『ギャップイヤー』のサイトに革バッグを作るコースがありました。何かを作るのは好きですが、革バッグは初めての経験でした。それでもとにかく新しいことをやってみたくて調べてみました。時期的に少し遅く申し込みましたが、幸い登録できて出発することができました。
# 日常で疲れた心身を休ませたいというのが目的でした。
最初はただ出かけて何かを学びたいという思いで決めましたが、いざ行って生活することを考えると不安でした。宿泊先や治安、イタリアは水が良くないとよく聞いていたのも心配でしたが、皆が暮らす街だと思い、最低限のものだけ持って行き、必要なものは現地で買おうと考えて、荷物は思ったより多く持って行きませんでした。
会社は9月8日まで勤務し、9月9日に飛行機に乗って9月11日に初授業を受けるという時間的にタイトな状況で、特別に準備を徹底する余裕はありませんでした。ギャップイヤー参加が確定してから航空券を取り、旅行保険に入り、荷物は出発前日の退勤後に詰めて翌日すぐ出国しました。
参加を問い合わせて登録したときは『とにかく行ってみよう』という気持ちだけでした。こういうプログラムでなければ家や会社が休ませてくれそうにないと思ったので、不安半分、期待半分で登録すると、それから実感が湧いてきました。新しい分野の経験や他の国で暮らしてみたいという漠然とした期待、そして日常で疲れた心身を休ませたいというのが目的でした。
# イタリアでの一日の流れ
毎日午前10時30分から午後5時まで授業があります。途中で午後1時30分から2時まで昼休みがあります。昼休みが短いため、ほとんどの人は家からサンドイッチなど簡単に食べられるものを持参するか、学校のすぐ外にあるピザ屋で買って食べたりします。
授業は先生が2人で教えてくれ、1人がイタリア語で説明するともう1人が英語で説明し直してくれます。段階的に作る工程が体系化されているので、言われた通りに進めればバッグを作ることができます。
授業は20名ほどが一緒に受け、韓国人は4名ほどで、残りはヨーロッパやアメリカ、南米から来た人たちでした。各テーブルの人たちと3か月間同じ席で授業を受けますが、私の席にはスイス人とアメリカ人がいて、彼らは1か月・2か月だけ受講して本国へ戻り、その席には後ろのテーブルにいたイスラエルの友人が移ってきて一緒に作業しました。
皆いい友人たちで、それぞれの国や人ごとに個性があり、それを見ながら一緒に作業するのも楽しく、作業中にいろいろ話してお互いの国を理解する時間も良かったです。
# 何かを生み出すことに対する達成感が一番良かった点でした。
最初に『なぜわざわざイタリアでバッグを作りに行くのか』と聞かれたとき、半分冗談で半分本気で『技術を学びたい』と言っていました。自分の体を使って何かを学ぶことに魅力を感じていたからです。以前の仕事は一般的な事務仕事で、コンピュータの前に座って頭を使い会社のルールに合わせて何かをしていました。
しかしまったく逆で、プロジェクトは身体を使って行う作業で、作るバッグは決まっていても、どんな形でどう作るかは自分で決めて作っていき、それを認めてくれる先生方がいて、自分の意見を尊重されながら何かを作り出すことの達成感が一番良かった点でした。でした。
# 参加を検討している方へ
バッグ作りを以前に経験した人は、最初の1か月は退屈に感じるかもしれません。授業はミシンの使い方や裁断などごく基本的なことから始まるため、経験者には時間の無駄だと思うこともあるでしょう。
それに対して、まったくやったことのない人は「できない」と怖がる必要はありません。先生が指示する通りにすれば誰でもでき、できない部分は先生に聞いて練習すれば良いので、その点を心配する必要はありません。
ただし、英語がまったくできない場合は言語面でストレスを感じることがあるので、基本的な単語は事前に覚えておくことをおすすめします。
# 私のイタリア旅行のTIP
平日は授業で動けず、週末のうち日曜日はほとんどの店やレストランが休みなので、近郊への旅行は毎週土曜日だけに行っていました。
有名な所ではなく、ただGoogleマップを開いて列車が走りそうな小さな町を選び、列車が行くかどうかを確認してから、情報があまりなくても駅で降りて歩き、歩きながら観光して、料理店があれば昼食をとるといった、人があまり行かない小さな町を巡ることをおすすめしますします。
# 自分自身にはより多くの時間を使うようになりました。
最低限の荷物だけで行ったため、無理やりシンプルな生活をすることになりました。韓国では欠かせない物が、そこではなくても特に気にならない物になったり、本当に必要な物だけで暮らすようになりましたが、自分自身により多くの時間を使うようになりました。
革製バッグの作り方を学んだ以上に、ライフスタイルについてイタリアの人々から多くを学び、韓国に帰国してからもそれを多く取り入れようと努めています。
そして韓国では毎朝早く出勤し、暗い時間に退勤するため天気や周囲の変化に無感覚になっていましたが、そこでは毎日天候によって変わる風景に感嘆し、写真を撮り、記録する中で、韓国で毎日通っていた道も同じように感動できる風景だったはずなのに、その大切さに気付いていなかったことに気づきました。だから韓国でも周りの花や空の雲、天気などをしっかり感じるように努めています。